2013年10月19日土曜日

イスラム飲酒紀行



この作品、発売早々にたまたま本屋で手に取り買っていました。タイトルが目につき、写真がきれいだったので思わず購入してしまいましたが、写真をパラパラ眺めるだけで放置状態でした。最近になって高野秀行さんの作品を検索していたらこのタイトルを発見し、確かどこかにあったはず!、と汚い部屋の中を掻き分け掻き分け発掘、一気に読了。イランで昼間からへべれけになっているおっさんとあいまみれるところ等全編通じて笑ってしまいました。イスラム圏といえど結局どこにでも酒はある。よく『日本人は本音と建前を使いわける』と半ば非難ともいえる評価をされますが、世界中どこでも本音と建前は存在する。人間なんてそんなもんや、いろいろな場面で折り合いをつけながら生きてんのやと思わされる作品でした。『私は酒飲みである。休肝日はまだない。』アヘン中毒から抜け出してアル中になった作者の決め台詞。あんまり見倣いたくないが身につまされる。

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