2016年8月28日日曜日

蝦夷地別件-船戸与一-小学館文庫

船戸先生の作品はたいがい読んでたつもりでしたがなぜかこの大作を読み逃しておりました。高野秀行さんに言わせると船戸作品はストーリーは荒唐無稽だが資料収、綿密な取材等そのディテールには感服するとのこと。例えばミャンマーの奥地へ行ったら船戸作品に登場した人物やお店がホントに存在したと。読後感、吉村昭先生を彷彿させるところがありました。で、内容に触れますと、人類の性を表現する作品でした。古今東西を問わず結局強いもんが弱いもんを支配する。良し悪しは別、といったところでした。

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