2012年1月16日月曜日

マンボウ家族航海記



北先生の作品を乱れ読み中。
これは雑誌に掲載されたエッセーの中から家族に関するものをとりまとめた作品。躁鬱を繰り返し、狂騒的な株の売買で大損をこしらえ、嫁、娘、孫をドタバタに巻き込みながらも慈しみ、、、心温まる文章が集められた作品でした。これらを選りすぐった編集者のセンスも光る。何でもこの編集者は猛獣使いらしい。しかしこれが最後の作品になるとは。先生がお亡くなりになった今となっては、ご令嬢である斉藤由香女史の後書きがぽろぽろと涙を誘う。
「明日も父を起こして散歩に行くが、あと何年、続けられるのだろうか・・・。」

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