2011年11月28日月曜日

ぼくは始祖鳥になりたい

友人に薦められ三ヶ月ほど前に読了。
何ともコメントしずらい。硬くもなく軟らかくもなく。
南米辺りをうろうろするのはおもしろかったが、冒頭から続くスプーン曲げトラウマはいったいいなんなのか???今wikipediaで調べたら鹿児島出身とのことで親近感を覚えた。
以上

2011年11月16日水曜日

生物と無生物のあいだ



おもしろかったです。このタイトル「文系と理系のあいだ」と読み替えられるような気もします。科学とは無縁に思われる学者間の確執、学術誌の審査中の情報漏れなど泥臭い人間関係、人間社会を露にし、ストイックな研究者の姿などもおもしろく描かれていました。人間、生物を構成する分子がごく短い時間で全て入れ替わってしまうという描写を砂浜の陽炎にたとえたところが印象的。理系的なところはよくわからんです。

2011年11月15日火曜日

太陽を曳く馬






読みました。疲れました。
おもしろいかおもしろくないかよくわかりません。哲学、宗教学、難しいことが多すぎました。自分レベルでは太刀打ちできなかったです。この人は流行作家の道を捨て自分の好きな道を切り開き始めたのかな。
とは言ってもオウムの教義を分析するところはなかなか興味深いところでした。事件が事件だけにオウムというとただキワモノ扱いされるだけのところを掘り下げた点はこれまでにない視点でした。が、難しすぎました。自分の教養のなさを思い知らされました。これを読んだあとは他の本、文章がやさしく感じます。エンタテイメントと思いきや脳ミソを鍛えていただいた作品でした。

2011年8月29日月曜日

美味礼賛

辻調理師専門学校創業者のお話。
知人に薦められ購入、一月ほど前に読了。現在元上司に貸出し中。
冒頭、戦後間もない頃読売新聞の記者であった主人公の辻氏が日本料理学校経営者の辻氏を取材し、「ぼくも辻です。」からつきあいが始まったことがちょっと笑えた。

根拠もないまま何となくうさんくささを覚えていたこの学校について、その生い立ちから成長を通して、本格フランス料理の日本での普及にいかに貢献したを知るに至った。スピーディかつドライブ感に溢れた描かれようは、読みやすい読みやすい。遅読人間の自分にも速攻で読めた一冊。

一言いうなら現地そのままの本格料理もそれはそれでいいと思うが、日本流のアレンジもそんなに否定すべきものではないという点。照り焼きハンバーグも、バーモンドカレーもなかなかうまい。