2010年2月28日日曜日

警官の血(上・下)

佐々木譲シリーズ、三代に渡る警官の物語。
初代清二氏編の時代描写が印象的。
このあたりで大体の方向性は予想できてしまったがそんなものは差し引いて十分楽しむことができた。
少し前の週刊文春で阿川佐和子氏からのインタビューで佐々木氏が「自分は受注生産作家です。」と言っていた。確かにその通り。分野は多岐にわたり新分野への進出が楽しみ。
船戸与一氏とも交流があるとのことだったが彼の体調が気になる。
満州国演義6は世に出ることができるのかなあ。
灰塵の暦―満州国演義〈5〉





冒険者カストロ

チェゲバラについては本や映画でさかんに取り上げられていますがその盟友カストロについての著作は少ないと思います。
作品中でも触れられていますが、まだご健在で公にできないことも多いこともその理由のひとつと考えられ佐々木譲氏の著作を改めて検索してみなければ自分も読んでいなかったと思います。
あくまで自分の感じるところですが「アメリカと対決する独裁者」といった印象しかありませんでした。
本書を読んで少しですがこのヒトの人間味を感じることができました。